補助金と助成金の違いと使い分け方
「補助金」と「助成金」は似ているようで異なる制度です。返済義務の有無・申請タイミング・採択基準の違いを正しく理解して、自社に合った制度を活用しましょう。

どちらも返済不要ですが、仕組みや活用シーンは大きく異なります。中小企業診断士が使い分けのポイントを解説します。
この記事の要点
- 補助金=競争型(審査あり・採択率30〜70%)、助成金=要件充足型(ほぼ確実に受給)
- 助成金の申請代行は社労士の独占業務、補助金は診断士等が対応可
- 設備投資は補助金・雇用改善は助成金と組み合わせるのが最も効果的
補助金・助成金の基本的な違い
| 比較項目 | 補助金 | 助成金 |
|---|---|---|
| 所管省庁 | 主に経済産業省・農水省等 | 主に厚生労働省 |
| 支給の仕組み | 公募・競争型(予算に上限あり) | 要件充足型(条件を満たせば原則支給) |
| 採択率 | 30〜70%程度(審査あり) | 要件を満たせばほぼ100% |
| 申請期間 | 公募期間内(年1〜3回程度) | 随時または定期(比較的柔軟) |
| 対象経費 | 設備費・開発費・広告費等 | 人件費・教育訓練費等が中心 |
| 事業計画の必要性 | 高い(審査で評価される) | 低い(書類の正確性が重要) |
| 申請代行できる専門家 | 中小企業診断士・行政書士・経営コンサル等 | 社会保険労務士(独占業務/社労士法 第2条) |
補助金の主な種類
- ものづくり補助金:設備投資・技術開発に最大4,000万円(賃上げ特例適用時)〜3,000万円
- IT導入補助金:ITツール導入に最大450万円
- 小規模事業者持続化補助金:販路開拓等に最大200万円
助成金の主な種類
- キャリアアップ助成金:非正規雇用の正規化に1人あたり最大80万円
- 人材開発支援助成金:研修・教育訓練費の最大75%
補助金と助成金の使い分け
設備投資に補助金・雇用改善に助成金と役割を分担して両方を活用するのが最も効果的です。
よくある質問
Q. 補助金と助成金は同じ年度に両方申請できますか?
A. 原則可能です。ただし同一経費への複数支援は認められないため、経費の按分を明確にしてください。
まとめ
- 補助金=競争型・設備費対応、助成金=要件充足型・人件費対応
- 組み合わせて活用するのが最も効果的
- 助成金の申請代行は社労士の独占業務(社労士法 第2条)