後継者問題と事業承継の進め方
中小企業の多くが後継者不在という課題を抱えています。事業承継を成功させるためのステップと、使える補助金・制度を中小企業診断士が解説します。

後継者問題を抱える中小企業オーナー向けに、方法・ステップ・支援制度を中小企業診断士が解説します。
この記事の要点
- 準備には最低3〜5年、理想は10年かかる
- 方法は「親族承継」「MBO」「M&A」の3種類
- 事業承継税制(特例)の実行期限は2027年12月31日
準備は最低3〜5年かかる
最低でも3〜5年、理想は10年かかります。後継者問題を抱える企業は約60%。早期着手が必須です。
事業承継の3つの方法
| 方法 | 特徴 |
|---|---|
| 親族内承継 | 社風を維持しやすいが後継者の意思・遺産分割が課題 |
| MBO(役員・従業員) | 業務理解が深いが買取資金の調達が課題 |
| M&A(第三者) | 廃業の代替として増加中 |
進め方:5つのステップ
- 現状の見える化 — 財務・組織・個人保証の状況を整理
- 後継者の選定 — 本人の意思確認が最初
- 育成計画 — 3〜5年で段階的に権限委譲
- 株式・財産の移転 — 事業承継税制(特例)を検討
- 関係者への引き継ぎ — 取引先・金融機関・従業員への周知
使える支援制度
- 事業承継・引継ぎ補助金:最大600万円(M&Aの場合)
- 事業承継税制(特例):贈与税・相続税が全額猶予。特例承継計画の提出期限は2027年9月30日(令和8年度税制改正で2026年3月31日から延長)。ただし贈与・相続の実行期限は2027年12月31日のまま変わらないため、早めの着手が必要
- 各都道府県の事業承継・引継ぎ支援センター:無料相談対応
まとめ
- 早期着手ほど選択肢が広がる。特例実行期限は2027年12月31日
- まず事業承継・引継ぎ支援センターか中小企業診断士に相談を