事例
設備保守会社のClaude Code活用事例|社長が自分で、案件管理・報告書・会計の画面を作り続ける
発電設備などの点検・整備を行う会社(神奈川県)の事例です。社長がClaude Codeを使い、案件の管理、報告書づくり、会計の数字の画面を自分で作って直しています。7週間で約560回の改善と、AIに任せた所・任せなかった所を紹介します。

当社の支援Claude Codeの内製化支援
この事例の要点
- 社長が、直したい所をClaude Codeに伝え、案件・手配・在庫の管理から経営の画面まで自分で作って直しています。7週間で約560回です。
- 会計ソフトの数字(損益・資金・口座の残高・借入など)を毎晩取り込む経営の画面7つを、社長が2日で作りました。
- 報告書では、写真や紙の記録の読み取りをAIに任せています。AIが書いた文章は42%が書き直されていたため、文章は決まった文から組み立てる形を提案しています。
- 当社の役目は、作ることから、社長が作ったもののチェックと次の一手の相談へ移りました。
会社と、始めた時の状況
発電設備などの点検・整備を行う会社です。案件・手配・在庫・報告書を、業務アプリ(kintone)で管理しています。
当社が最初の仕組みを作り、社長に引き継ぎました。引き継ぎから3週間で、社長が自分で足した管理画面は5から19になりました。
社長の使い方:直したい所を、その場でAIに頼む
社長は、直したい所をClaude Codeに日本語で伝え、画面や集計を自分で作って直しています。7週間で入れた手直し・機能追加は約560回です。外に頼んで待つことがなくなり、その場で直せるようになりました。
この会社でAIを使って作った仕組みは、次のとおりです。
- 案件・工程の進み具合と担当者の予定を、一目で見るボード
- 現場からスマホで写真と作業の記録を入れる画面
- 手配の台帳と、在庫が足りなくなる時期の見込み
- 資金繰り・損益・借入を、毎日確かめる経営の画面
kintoneや会計ソフトとAIをつなぐ道具も、社長が自分で入れて使っています。
会計ソフトの数字を、毎日の経営の画面に
社長は2日で、会計ソフトの数字を毎晩取り込む経営の画面を7つ作りました。月ごとの損益、資金、口座の残高、入出金の予定、借入の残高を、毎日確かめられます。
見積に書いた潤滑油と冷却水の量も、毎晩、案件の記録へ写しています。写すのは量が1つに決まる時だけで、すでに入っている値は上書きしません。
報告書:読み取りはAIに任せ、文章は型から組み立てる
点検・整備の報告書づくりでは、次の読み取りをAIに任せています。
| AIが読むもの | AIがやること |
|---|---|
| 機器の銘板の写真 | メーカー・型式・製造番号・定格を読み取り、機器の台帳に入れる |
| 仕入先の見積書(PDF・画像) | 部品番号と正しい部品名を文字にして、過去の見積を探しやすくする |
| 紙の運転記録票・蓄電池の点検票の写真 | 測った数値を読み取り、記録に入れる |
| 現場で吹き込んだ声 | 文字にして、報告書の材料にする |
仕入先の見積書の読み取りは、直近90日に添付された109件のうち73件(67%)で使われていました。
報告書の文章(所見)もAIに書かせていましたが、照合できた79件のうち33件(42%)は、最終版で大きく書き直されていました。一方、過去の負荷試験の報告書を調べると、「作業内容」の文の92%は決まった文で説明できました。
そこで、文章はAIに作文させず、作業の種類と条件に合う決まった文を組み立てる形を、社長に提案しています。AIは、写真や紙の読み取りと、数値のチェックに使います。
AIは、写真や紙を読み取る仕事では手間を減らしやすい一方、毎回同じ書き方が求められる報告書の文章は、決まった文から組み立てる方が直す手間が少なくなります。
毎晩の処理と、朝の点検
夜の間に、データの控え(バックアップ)、写真の圧縮、予定表の照合、案件ごとのメールの要約、過去の報告書5,537件の検索用の取り込みなどが動きます。メールの要約には、AIを使っています。
朝9時には前の晩の処理を点検し、失敗があればメールで知らせます。止まったことに気づかないまま、数字が古くなるのを防ぐためです。
AIに任せたこと、人が決めたこと
| 仕事 | AIと、AIで作った仕組みに任せたこと | 人が決めたこと |
|---|---|---|
| 画面づくり | 社長の指示で、画面や集計を作って直す | 何を作るか、使うかどうか(社長) |
| 会計の数字 | 会計ソフトの数字を毎晩取り込み、画面に出す | 数字の見方と経営の判断(社長) |
| 報告書 | 写真・紙・声の読み取り、数値のチェック | 所見の文面、お客様に出す内容 |
当社がしたこと
- AIを安心して使うための社内ルールと、作業の進め方を整えました。
- 最初の仕組みを作り、社長に引き継ぎました。
- 社長がAIで作ったもののチェック(レビュー)と、アプリの権限の見直しをしています。
- つまずいた所の解消と、報告書の文章の作り方の提案をしています。
直したい所を外に頼まず、社長がその場で直せるようになりました。当社の役目は、作ることから、チェックと次の一手の相談へ移っています。
よくある質問
社長が自分で作るのは、難しくありませんか?
直したい所を、日本語でClaude Codeに伝えるのが基本です。この会社では、社長が7週間で約560回の手直し・機能追加を入れました。当社は、作ったもののチェックと、つまずいた所の解消を受け持っています。
会計ソフトとつなげられますか?
この会社では、会計ソフトの数字(損益・資金・口座の残高・借入など)を毎晩取り込み、経営の画面で毎日確かめています。つなぐ道具は、社長が自分で入れて使っています。
報告書の文章は、AIに任せられますか?
読み取りやチェックは任せやすい一方、この会社ではAIが書いた文章の42%が最終版で書き直されていました。決まった文から組み立てる方が、直す手間が少ないと分かりました。
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